ポロニウム210は自然界に存在する放射性物質で体内に摂取してしまうと体内被曝を起こすもっとも毒性の強い元素ですが
タバコにポロニウム210が含まれているという事実をご存知でしたか?
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ポロニウムと言う元素は、2006年11月にアレクサンドル・リトビネンコ氏の不審死により大きく世界に報道されました。
イギリスに亡命していた元ロシア連邦保安庁の情報部員だったリトビネンコ氏は、発病からわずか20日ほどで死亡し
尿から放射性物質ポロニウム210が検出され、死因は体内被曝と推測された事により陰謀めいた疑惑が取りざたされました。
放射性物質ポロニウムは自然界に存在し、ウラン鉱石に極微量含まれウラン鉱石や鉱物の化学処理で発生し土壌や空気中にも存在していますし
極微量は体内にも存在していますが、尿から検出される量のポロニウムは何らかの方法で体内に取り込まれない限りありえない事です。
自然界に存在するポロニウムにも種類があり、その多くは短命で数日で壊変してしまいますが、危険性の高いポロニウム210は半減期が約138日あり
強いアルファー線はウランの約100億倍で1億分の4.7グラムで50%致死線量の被爆を受けます。
但し、アルファー線は紙一枚で遮断できるので皮膚の角質からの侵入はできない為、何らかの方法で体内に取り込んだ場合非常に危険な状態となります。
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ポロニウムを発見したのは、ノーベル物理学賞を受賞したマリ・キュリー婦人で、夫のピエール・キュリー氏の協力の下
新たな元素の可能性を探求した結果ポロニウムとラジウムを発見しました。
両新元素発見の功績により1911年にノーベル化学賞も受賞し女性として二つのノーベル賞を受賞しました。
ピエール・キュリー氏は1906年に事故死しましたが、マリ・キュリー夫人は白血病で亡くなりました。
マリ・キュリー婦人の死は実験による放射線を浴びた為と推測されています。
ポロニウム210は、人工衛星の原子力電池や紡績などの製造機械に発生する静電気除去の装置に使われていますが
核兵器の起爆装置にも使用されています。
自然界に存在するポロニウムは至極微量で、1キログラムのウラン鉱石に最大で0.00007ミリグラムほどしか含まれていません。
現在の年間生産量は100グラムほどで、その多くがロシアで造られています。
イギリスに亡命後、ロシア批判を続けていたリトビネンコ氏の不審死の背景に、ポロニウム210が検出されている事から
ロシアに大きな疑惑が持たれています。
ポロニウム210は放射線を発し体内に取り込んでしまった場合、内部被爆を起こし発癌性を持つ事が確認されていたが
1960年代にタバコとタバコ煙にポロニウム210が含まれている事が証明されました。
さらに、アメリカのタバコ会社が調査結果の中で、喫煙者のポロニウム210の摂取の事実を1968年発表しました。
その後、各国より非喫煙者に比べ喫煙者のポロニウム210の摂取量の多さが報告されています。
タバコに含まれるポロニウム210は、大気や化学肥料による物と推測されていますが、タバコ会社が公表していない添加物の可能性も示唆されています。
一日に1,5箱のタバコを吸う人は一年間でレントゲン撮影を300回した事になるという記事がニューヨークタイムスに掲載され日本の週刊現代でも取り上げられましたが
喫煙によるポロニウム210の摂取量と発癌性の関係は明確な答えが出てはいないようです。
しかしタバコにポロニウム210が含まれている事とポロニウム210をある一定量を超えて摂取すると体内で被爆する事は明らかです。
それでも、タバコを吸い続けますか?